Special Interview
人手不足時代を支える、
新しい戦力
なかむらそば
飲食・沖縄県

沖縄県恩納村で人気の沖縄そば店「なかむらそば」。観光シーズンには行列が絶えず、インバウンド客からの支持も厚い。その店を切り盛りする當間社長は、今年初めて“特定技能”の外国人としてネパール人スタッフ・キランさんを採用した。
人が定着しない——その課題を解決したのは外国人雇用だった
當間社長が外国人採用に興味を持ったきっかけは、人材の定着しにくさだった。
タイミーや派遣サービスも試したが、長く続けてくれる人がなかなかいなかった。
そんな折、未来人Lab.から声を掛けられたことが転機になった。
當 間: 最初は外国人雇用なんて全く考えていなかったんです
やってみようかな、そのくらいの感覚でした。でも今は本当に良かったと思っています。

言語の壁の不安は、実際には“ほとんどなかった”
採用前に不安だったのは、やはり日本語の問題。
しかし、その心配はすぐに消えた。
店の特性も後押しした。
難易度の高い業務が多いわけではなく、周囲のスタッフがしっかりフォローしている。
當 間: キランはとにかく理解が早い。言葉が完璧じゃなくても、仕事はすぐ覚えるしテキパキ動く。うちのスタッフともすぐ打ち解けて、楽しそうに働いてますよ。
家族みたいに可愛がってます。私にとってはもう息子みたいですよ。

當間社長
“人柄重視”の採用が成功の鍵
日本語レベルの事前理解不足
今回未来人Lab.では約20名の候補者を1次面接を行い、その中からキランさんを推薦した。
「日本語力だけじゃなく、実際に働く場所の環境で楽しく暮らせるか、人柄をすごく重視しています」と取材担当者。
當間社長も「うちの店の雰囲気にすごく合っていました」と太鼓判。
その後、社長はさらにもう1名の外国人材の採用も決定したという。
地域と店に馴染み、暮らしも安定
生活面でも、キランさんは順調に適応している。
従業員が住む社員寮アパートに入居し、同居スタッフがゴミ出しや地域の習慣などを教えている。
休みの日には一緒にドライブに行くこともあるほど仲が良く、ネパール料理を振る舞うこともあるという。
當間: 言葉も文化も違う環境で頑張っているから、スタッフ全員で支えてあげようって声をかけました。みんな本当に良くしてくれて、本人も喜んでますよ

将来は外国人材も含めて“地盤を固める”
店舗拡大は考えていないという當間社長。しかし、事業の基盤はより強固にしたいと語る。
當 間: これから若い人の採用はますます難しくなる。外国の方に力を借りながら、チーフや店長の社員がしっかり指導していける体制を作りたいですね。
まずは足元を固めること。そのためにも、キランのような外国人スタッフは本当に心強い存在です
現在、通販事業(沖縄そばの発送)拡大にも興味があるというが、そばの消費期限を延ばすための加工場の拡大などは現状の人手不足を考えると将来的な話になる。
生活面のサポートも欠かせない
インタビュー中には、外国人材を受け入れる際の“生活サポート”の大切さについても話が及んだ。
例えば、恩納村ではインターネット回線が弱く、Wi-Fi契約がうまくいかないなどの問題が起きた。未来人Lab.のサポートに相談できること、どこまで頼ればいいかの線引きがわかりづらいことなど、現場ならではの悩みもある。
「仕事に関すること以外、生活面はサポートにお願いできると助かりますね」
と社長は語る。
「不安より、喜びが大きい」
初めての外国人雇用について、率直にどう感じているか尋ねた。
當 間: もう、良かったの一言です。よく働くし、素直で、向上心がある。文化の違いはあっても、それ以上に魅力がある子です。外国人採用に迷っている飲食店さんがいたら、私はぜひおすすめしたいですね
忙しい厨房で、明るい笑顔を見せながら働くキランさん。
その姿は、これからの飲食業界を支える新たな戦力の象徴ともいえる。
