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Special Interview

外国人材の受け入れが
現場を変えた

沖縄階生園

介護・沖縄県

深刻な人材不足が続く介護業界。多くの施設が新たな戦力として外国人採用に注目する中、沖縄階生園は未来人Lab.からネパール人材3名の受け入れを開始しました。
今回、現場の責任者である稲嶺介護課長と、途中から平田事務の方にもご参加いただき、受け入れ前後のリアルな実態や課題、そして外国人雇用の可能性について率直にお話を伺いました。

外国人雇用への関心は「人手不足」が出発点

外国人材の採用を検討したきっかけをお伺いしました。

稲 嶺: 人員不足が一番の理由でした。
他部署では外国人採用が進んでいたので、当施設でも取り組むべきだと感じていました。

今回の受け入れは、この施設としては初めての外国人採用。
開始前は日本語力や文化の違いに対する不安もあったとのことです。

実際に働いてみて──「積極性と明るさに救われた」

受け入れ後の印象について伺うと、課長は表情を緩めて語ります。

稲 嶺: 実際に来てみると、雰囲気が明るくて、いつもニコニコしている。
真面目で積極的なので、すぐ安心できました
利用者の反応も非常に良く、ネパール人スタッフのほうから積極的に話しかける姿勢が利用者の心を開くきっかけなりました。

「外国人だから不安」という先入観は、すぐに払拭されたそうです。

受け入れ準備で感じた課題

日本語レベルの事前理解不足

採用時点では、日本語能力(特に即興の会話レベル)の情報が不十分だった点が課題として挙げられました。
テンプレートの自己紹介は完璧にできても、応用の会話になると理解できない場面が多い。
特定技能に必要な日本語能力はN4相当ですが、N4の中でも個人差は大きく、施設側の事前想定とのギャップが生じたとのことです。

介護スキルは「ほぼゼロから」

特定技能の試験に合格して来日しているものの、実践スキルは期待より低かったといいます。

稲 嶺: 思ったよりできない、やり方がほとんど分からない状態でした。
こちらも“経験者に近いレベル”を想像してしまっていたので、ギャップが大きかったです。
この経験を通して、事前のレベル共有や、配属前の顔合わせの必要性を強く感じました。

現場が変わった──指導レベルの向上と職場の活性化

介護のスキルがほぼゼロからということで、最初こそとまどったものの、逆に教える側が易しい言葉でアウトプットすることで業務フローなどの再整理に繋がり、結果とし職場全体のスキルアップになり、教育体制が強化されたと話します。

稲嶺: 本当に明るくて真面目。積極的なので、職場全体の空気が良くなりました。
介護スキルの低い外国人に分かりやすく説明するために、指導フローをゼロから見直し、その結果、未経験の日本人にも同じマニュアルが活かせるようになりました

今後求める外国人材とは?

最後に、今後の外国人雇用について伺いました。

稲 嶺: 日本語ができれば、未経験でも伸びていけると思います。
日本語力が一番のポイントですね。その次に介護の経験です。

特定技能スタッフは、3年後に「介護福祉士」取得を目指し、長期的に働く意欲を持っています。
現場としても、長く活躍できる外国人材への期待は大きいようです。

インタビュー後記外国人材受け入れは“共に育つ”取り組み

今回の取材を通して見えてきたのは、
・受け入れには準備と工夫が必要
・外国人材は現場の活力となり、職員育成にも効果がある
・長期的には戦力として大きな価値がある
ということでした。
沖縄階生園の取り組みは、外国人雇用を検討する多くの施設にとって、大きな示唆となるのではないでしょうか。
未来人Lab.では、こうした現場の声をもとに、日本語教育の改善、事前情報の精度向上、定期訪問サポートの強化を進めてまいります。